中国との通商協議は「時期尚早」=トランプ米大統領

[ワシントン 1日 ロイター] – トランプ米大統領は1日、中国との通商問題を巡る協議は「時期尚早」と考えていると述べた。米国の関税措置による圧力で、交渉の場で中国から譲歩を引き出すための十分な効果はまだ表れていないとみていることを示唆した。

トランプ大統領はホワイトハウスで「中国は極めて強く協議を望んでいるが、率直に言って現時点では時期尚早だ。中国側の準備が整っていないため協議はできない」とし、「時期尚早な協議を無理に行えば、米国、および米国の労働者にとって正しい合意は得られない」と述べた。

トランプ大統領は貿易相手国に交渉の席に着かせるための措置としての関税の効果を指摘。米政府の中国製品に対する関税措置は中国の意思を変更させるに至っていないとし、「中国は長年にわたり米国を食い物にしてきたため、時間がかかる」と述べた。

トランプ大統領はこれまでに、中国経済が弱体化の兆しを見せ始め、株価が下落していることは米国の関税措置の効果が表れて始めていることを示していると指摘。「中国は苦境にさらされている。中国が困難に直面するのは見たくない」と述べた。

また、中国が北朝鮮関連で助けになることを望んでいるとも述べた。

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