米判事候補、FBI捜査終了後に議会は承認と確信=トランプ氏

[ワシントン 2日 ロイター] – トランプ米大統領は2日、連邦最高裁判事候補のブレット・カバノー氏に対する性暴力疑惑は、犯していない罪で有罪扱いされる可能性があるという「米国の若者にとって恐ろしい時代であること」を示している、と語った。

その上で、連邦捜査局(FBI)が捜査が終了すれば、カバノー氏の人事は上院本会議で承認されるとの見方を示した。

トランプ氏はフィラデルフィアに向けて出発する前にホワイトハウスの外で記者団に対して「私はこれまでずっと推定無罪という認識でいたが、今や疑いが晴れるまでは有罪だ。これは非常に受け入れ難い基準だ」と指摘し「米国の若者にとり恐ろしい時代だ。犯していない罪のために有罪となる可能性がある」とコメントした。

上院司法委員会は先月28日、カバノー氏を連邦最高裁判事とする人事案を11対10で承認した。共和党穏健派のジェフ・フレーク議員は、賛成票を投じたが、採決に先立ちFBIによる暴行疑惑の捜査を要請。これを受け、トランプ氏はFBIの捜査を指示した。

フレーク氏はCBSとのインタビューで、カバノー氏が上院で虚偽の証言を行ったことがFBIの捜査で判明した場合、連邦最高裁判事の候補は取り下げられるとの見方を示した。

トランプ氏は、「議会で虚偽の証言を行うべきでない」と述べ、「ここ1年、議会での虚偽の証言を行う人が多くいた。私はこれを受け入れられない」とコメントした。

共和党のマコネル上院院内総務は、上院の全ての議員がそれぞれFBIの捜査報告書を受け取る予定だと説明。「ひとつ確かなことは、カバノー氏の人事案の採決を今週上院で実施するということだ」と語った。

フレーク氏は、FBIが4人の聞き取りを既に終えたと明らかにした。カバノー氏の友人マーク・ジャッジ氏の弁護士は、FBIがジャッジ氏の聞き取りを行ったと明らかにした。

カバノー氏に性的暴力を受けたと主張している大学教授クリスティン・ブラジー・フォード氏は議会証言で、カバノー氏に暴力を受けた現場にジャッジ氏がいたと指摘したが、ジャッジ氏はそのような出来事があったか記憶がないと述べている。

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