中国、米国からのLPガス輸入停止 中東が代替調達先に

[シンガポール 9日 ロイター] – 米国との貿易戦争の影響で中国の米国からの液化石油ガス(LPG)の輸入が止まった。中東が代替調達先となっている。

LPガスは石油化学の燃料のほか、調理や輸送、暖房の燃料にもなる。

2017年の米国からのLPガス輸入量は約360万トンで、中国にとって2番目に重要な調達先だった。

しかし、2018年に入り、米国との貿易摩擦が深刻化し、LPガスを含む300品目以上の米製品に追加関税を発動した8月下旬には輸入が途絶えた。

コンサルティング会社IHSマークイットの推計では、2018年1─8月の米からのLPガス輸入は100万トンで、前年同期の約210万トンから大幅に減少した。

コンサルティング会社FGEのOng Han Wee氏は、8月下旬の追加関税発動以降、米国のLPG貨物は一切、中国に荷揚げされていないと指摘した。

アナリストによると、米国から調達できなくなった分はアラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビア、クウェートから調達しているもようだ。

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