トランプ大統領、牙城テキサス死守へ旧敵クルーズ議員を応援

[ヒューストン 22日 ロイター] – トランプ米大統領は22日、共和党の牙城であるテキサス州のヒューストンで開かれた大規模な支持者集会で、かつて大統領選の候補指名争いで対立したテッド・クルーズ上院議員への支持を呼び掛けた。

民主党候補のベト・オルーク下院議員の人気が急上昇しており、11月6日の中間選挙では激戦が予想されている。ただ、直近の世論調査ではクルーズ氏はオルーク氏に対するリードを拡大している。

16年の大統領選の共和党候補指名争いでトランプ氏が「うそつき」、クルーズ氏が「弱虫」と相手をなじり合う舌戦に発展したが、トランプ大統領はこの日、競技場を埋め尽くした支持者らへの演説で「私たちの間では過去に多少のいさかいがあった。ただ、クルーズ議員はこれまで、私を誰よりも支えてくれた」と強調した。

トランプ氏はまた、中米から米国を目指して北上する移民集団(キャラバン)の問題の責任は民主党にあると批判する姿勢もみせた。

「キャラバン、(連邦最高裁判事に就任した)カバノー氏、減税、法と秩序、そして常識に関する選挙になる」と語った。トランプ氏は、自身が指名したカバノー氏の承認手続きを巡る攻防に関して民主党を批判している。[nL4N1WQ1LX]

中間選挙を巡っては、民主党が下院の過半数を奪還するとの期待が何カ月も前から高まっていたが、ここ数週間では複数の選挙区で勝敗を予想するのが難しくなっており、一部のアナリストは共和党が過半数を維持する可能性もあるとの見方を示している。

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