トランプ氏が米メディア批判、爆弾送付容疑者巡る報道受け

[シャーロット(米ノースカロライナ州) 26日 ロイター] – トランプ米大統領は26日、爆発物とみられる不審物が相次いで有力民主党議員らに送りつけられた事件について、自身に政治的な打撃を与えるために米メディアが利用していると批判した。

この事件でトランプ氏の支持者の1人、シーザー・セーヤ容疑者が逮捕された数時間後に、ノースカロライナ州シャーロットでの政治集会で述べた。

トランプ氏は、政治的暴力を決して容認してはならないと訴え、そうした暴力の阻止に全力を尽くす方針を示した。その上で、メディアと民主党への批判を展開。「ここ数時間に、1人の個人の悪意ある行動を利用して私や共和党を政治的にやり込めようとするメディアの動きが見られている」と指摘した。

この事件について、トランプ氏がたびたび批判してきた人物らが標的にされたなどと伝えたケーブルニュースの報道についてコメントしたとみられる。

トランプ氏は「繰り返されるメディアの不公平な報道やネガティブな攻撃は人々を分断し、健全な議論を損なうだけだ」と述べた。

また、メキシコとの国境に壁を建設する計画をこれまでに支持したとされる民主党員の名前を挙げた際、ヒラリー・クリントン元国務長官を「いんちきヒラリー」と呼んだ。トランプ氏は2016年の大統領選挙のキャンペーン中、民主党候補だったヒラリー氏をこう呼んでいた。

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