中国レアアース輸出、10月は前月比37.4%減 3年ぶり低水準

[北京 8日 ロイター] – 中国のレアアース(希土類)輸出が10月に前月比で37.4減少し、2015年9月以来約3年ぶりの低水準に落ち込んだことが、中国税関総署が8日公表した統計とリフィニティブ・アイコンのデータで明らかになった。

税関総署によると、レアアース輸出量は10月に3100トンとなった。リフィニティブ・アイコンのデータによると、前年同月からは10.6%減少し、15年9月の3033トン以来の低水準となった。レアアースは電気自動車(EV)や電気製品に使われている。

米調査会社アダマス・インテリジェンスの幹部、ライアン・カスティル氏は「中国のレアアース輸出は変動しやすく循環的で、10月は例年、市場全体が鈍る時期だ」と指摘。

中国の工業情報省は前月、2018年下期のレアアース生産枠を低く抑えたのは、上期の生産枠が例年よりも高水準だったからだと説明している。

中国にとって主要な輸出相手国である米国は7月、貿易摩擦が激化するなか、中国から輸入するレアアースに関税を課す可能性について警告したが、最終的な対象品目リストからは除外した。

カスティル氏は、中国のレアアース輸出は年初から3%増えており、年末までにさらに増える見込みだと語った。

中国税関総署によると、1─10月のレアアース輸出は前年比2.7%増の4万3080トンだった。

カスティル氏は「10月の輸出は何年かぶりの低水準だったが、今年の2月、6月、9月は最高水準となっているため、10月の落ち込みを相殺することになる」と分析。12月については、5500─6000トン程度まで増えて過去最高を記録すると予想した。

関連記事
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。
米国連邦大法院で、ドナルド・トランプ前大統領に対して一定レベルの免責特権は適用可能かもしれないという前向きな解釈が出た。これは、任期中に適用された容疑に関して「絶対的な免責特権」を要求していたトランプ側の主張に対して懐疑的だった従来の立場から少し緩和されたものだ。
北米全土の大学生の間で、ハマスへの支持とパレスチナ人の幸福への懸念が急激に高まっている。ほとんどの学生にとって、それは地球の裏側にいる人々と密接なつながりがあるからではない。学業をなげうってまで過激主義に傾倒するのはなぜだろうか。