米国主導の多国間統合演習「バリアント・シールド2026」の終了から約1か月後、米国防総省が新たに公開した写真から、米陸軍が西太平洋地域に極超音速ミサイル「ダーク・イーグル」を展開していたことが明らかになった。射程は中共の沿岸地域に及ぶという。
米国と同盟国は7月1日、西太平洋地域で10日間にわたって実施した多国間統合演習「バリアント・シールド2026」を終了した。演習では、対潜水艦戦や先端ドローンの試験、多国間による海上共同攻撃などが行われた。
米軍準機関紙「星条旗新聞」は19日、演習期間中、米陸軍がグアムに極超音速ミサイル「ダーク・イーグル」を展開したと報じた。同ミサイルは3千500キロ離れた目標を攻撃でき、中共の沿岸地域を射程に収める。現在もグアムに残っているかは明らかになっていない。
米国海軍協会傘下の報道機関が22日に報じたところによると、長射程極超音速兵器を運用したのは、太平洋多領域司令部の隷下部隊である。同司令部は、ワシントン州を拠点とする第7歩兵師団と第1多領域任務部隊を統合して編成された。
米インド太平洋軍のサミュエル・パパロ司令官は、同部隊を視察した。
米陸軍と海軍は、通常型の極超音速兵器により、指揮官が遠方の脅威に迅速に対処できるようになると強調している。
米陸軍は太平洋地域で行う各種演習で、「ダーク・イーグル」をはじめとする地上発射型ミサイルシステムの展開を重視している。中共との軍事衝突に備え、米軍の即応態勢を強化する狙いがある。
米国領グアムには、戦略的な航空基地と海軍基地が置かれている。米軍の前方拠点としての重要性は高まっており、中共との有事では重要な役割を担うとみられている。
米太平洋艦隊によると、今年の「バリアント・シールド」では、敵の妨害や攻撃が想定される環境下で、陸・海・空の敵に対処する作戦訓練が重点的に実施された。
近年の同演習では、インド太平洋地域における米国と中共の対立や、台湾海峡での衝突を想定した訓練が中心となっている。
中共艦隊への対処を念頭に、米陸軍は移動式ミサイル発射車両に新たな機能を持たせ、最大約1千キロ離れた海上目標を攻撃できるようにする考えだ。
また、米陸軍が2024年から運用を進めている中距離ミサイルシステム「タイフォン」は、これまでにフィリピン、オーストラリア、日本へ展開された。太平洋地域では、同システムからSM6ミサイルとトマホーク巡航ミサイルを発射する実弾訓練も、これまでに2回行われている。
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