米特使 初のキーウ訪問で和平交渉推進 ゼレンスキー氏「戦争はなお続く恐れ」

2026/09/07
更新: 2026/09/07

米国のウィトコフ特使とトランプ大統領の義理の息子であるクシュナー氏が6日、キーウに到着し、ロシアとウクライナの和平交渉を引き続き推進している。両氏がロシア・ウクライナ戦争の勃発後、ウクライナを訪問するのは今回が初めてだ。前日には、モスクワでプーチン大統領と会談したばかりだった。しかし、今回の一連の活発な外交接触でも、停戦合意には至っておらず、ゼレンスキー大統領は、戦争がなお続く可能性があると率直に認めている。

キーウに到着したウィトコフ氏とクシュナー氏は、ゼレンスキー氏と会談し、その後の協議には英国、フランス、ドイツの安全保障担当者も加わった。会談で米側は、米国、ロシア、ウクライナによる3か国協議の再開を提案した。ゼレンスキー氏は、賛同の意を示し、欧州諸国を加えることも可能だとした。ただ、最終的にはロシアの同意にかかっていると述べた。

ゼレンスキー氏は「3か国協議を実現させるため、あらゆる努力を尽くす必要があります。あるいは、3か国協議に欧州のパートナーを加える形でもいいでしょう。ロシアが何に同意するのかについては、これから見ていく」と語った。

クシュナー氏は、トランプ氏は、目の前の戦争を終わらせるだけではなく、長期的な平和を維持できる枠組みを構築することがより重要だと考えていると述べた。

今回のキーウ訪問は、モスクワでの会談に続く米側の一連の外交活動の一環である。ウィトコフ氏とクシュナー氏は5日、プーチン氏と約3時間にわたって会談したばかりで、その後、列車でキーウへ向かい、ロシアとウクライナの双方と相次いで接触した。

両氏がロシア・ウクライナ戦争の勃発後にウクライナを訪問するのは今回が初めてとなる。米側は今回の一連の集中的な外交接触を通じて、和平交渉を前進させたい考えだ。

ウィトコフ氏は「我々はここに来た。モスクワでの対話でも、ここでの対話でも、本当に良い進展があると感じている」と語った。

ウィトコフ氏は、交渉の行方について依然楽観的な見方を示し、「良い結果」を得られる可能性があるとの認識を示した。しかし、会談後のゼレンスキー氏の発言を見る限り、和平交渉は現時点でなお突破口を見いだせていない。

ゼレンスキー氏は、戦争が冬まで続けば、ウクライナは米国からさらなる支援を必要とすると述べ、防空やエネルギー分野での支援を挙げた。また、現況を踏まえると、戦争はなお続く可能性があると率直に認めた。

外交的な仲介が続く一方で、戦場での攻撃も完全には止まっていない。ロシアとウクライナは、米側の特使が訪問する期間、互いの首都に対する空爆を停止することで合意しているものの、ウクライナのその他の地域では、ロシア軍による攻撃が続いている。