G20首脳会議、気候変動・鉄鋼・移民巡り声明の調整難航も

[ブエノスアイレス 15日 ロイター] – アルゼンチンで11月30日─12月1日に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議では気候変動、鉄鋼、移民などの問題を巡って共同声明の調整が難航する可能性がある。アルゼンチンのG20シェルパ(首脳の補佐役)、ペドロ・ビジャグラ・デルガド氏が15日、記者会見で明らかにした。

同氏はこれらの問題が議論の「最も複雑な」分野だと指摘した。その上で時間内に問題を解決できるとの楽観的な見方を示した。

気候変動問題では米国が目標のガイドラインを示す文言を盛り込むことに反対しているという。

同氏は鉄鋼に関しては中国が他のG20諸国と対立していると述べたが、詳細には言及しなかった。

移民問題に関する文言を盛り込むことにも反対する国があるとしたが、国名は明らかにしなかった。

同氏によると、世界貿易機関(WTO)の改革も議題になる可能性がある。ただ詳細な論点はまだ準備中という。

WTOを巡ってはトランプ米大統領が脱退する可能性を示唆しているほか、中国が同機関の紛争解決メカニズムについて時代遅れで現在の世界経済にそぐわないと主張している。

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