パキスタンの債務返済、中国よりIMFが先に=米財務次官

[ワシントン 27日 ロイター] – 米財務省のマルパス次官は27日、米上院外交委員会の公聴会で証言し、パキスタンは、中国から受けた融資の返済期限が来る前に、国際通貨基金(IMF)からの救済資金を返済する可能性が高いとの見解を示した。

次官はまた、パキスタン向けを含めた中国の融資について、トランプ政権は透明性を高めるよう強く求めていると語った。

パキスタンとIMFは2013年以降で2回目となる財政支援で交渉中。国内の報道によると、支援策は60億ドル規模で、合意は1月半ばごろと予想されている。

パキスタンのカーン首相は、膨張する国際収支赤字危機に対処するため、10月にIMFに支援を要請した。

マルパス次官は中国の対パキスタン融資について「多くのケースで、債務の条件を明らかにしていないことが問題の一つだ」と指摘。ただ「一般論としては、中国の債務の返済期限はIMFへの返済が済んだ後に到来すると考える」と述べた。

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