「アヘン戦争」カナダへ侵攻 中国製の鎮痛薬フェンタニル 抑制できるか
カナダの外交情報筋によると、過剰摂取で死に至る鎮痛剤フェンタニルで安価な中国製がカナダに大量流入しており、両国の外交の上位課題であると位置づけているという。同国メディア・グローバルニュースは12月1日に伝えた。
モルヒネの50~100倍の鎮静効果があるフェンタニルは、常習や過剰摂取で死亡する危険がある。また中毒患者の増加で労働人口減少も危惧されている。北米に中国から大量流入するフェンタニルは第二の「アヘン戦争」と例えられている。ヘロインよりも安価で入手しやすく、闇の薬品販売サイトで購入されている。日本では手術中や重大疾患の鎮痛薬として医療機関から限定的に処方される。
カナダ当局の9月発表統計によると、2016年1月から2018年3月までにオピオイド関連死は8000件以上にのぼり、「全国的に深刻な合成鎮痛薬(オピオイド)危機が続いており、家族や地域社会に破壊的な影響を及ぼしている」と書いている。
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