中国、米国産コメの輸入許可 通商協議控え柔軟姿勢か

[北京 28日 ロイター] – 中国は初めて米国産のコメの輸入を許可した。1月に行われる米との通商協議をにらんだ対応とみられる。

中国はコメをアジア諸国から輸入しており、米国産をどの程度輸入するかは現時点で不明。

中国税関当局の声明によると、同国の検査基準を満たし、米農務省に登録された業者が扱うコメの輸入を12月27日付で許可した。

コンサルタント会社JCIのアナリストは、米国産コメの輸入許可は、米中関係改善を示唆すると指摘し、国有企業が発注元になるとの見方を示した。

政府系シンクタンクの幹部は、米国産コメの価格は南アジア産に比べて価格的に優位性があるわけでなく、輸入許可は中国側の善意の表れと解釈すべきと述べた。

中国は2001年に世界貿易機関(WTO)に加盟した際にコメ市場を開放したが、米国のコメ販売団体USAライスによると、米国と中国の間で検疫に関する取り決めがなく、米国産コメの輸入は事実上禁止されていたという。

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