ホップ(Lupuli strobulus)
睡眠障害に効果的なハーブティー
「のどが痛いの?じゃ、サルビアのお茶でうがいなさい」「眠れないの?じゃ、ホップと鹿の子草のお茶を入れてあげましょう」という風に、ドイツの家庭では小さな症状が出たら、すぐに常備してあるハーブティーが登場します。古くから伝わる薬草の文化が現代の生活にも活きているのです。薬草の権威、M. Pahlow氏のレシピーを参考にドイツのハーブティーをご紹介しましょう。
今回はホップ、あのビールの原料のホップです。和名は西洋カラハナソウ。
ホップはアサ科の多年草で、右巻きの長い蔓を伸ばして成長します。雌雄2種類あり、雌の株には、松ボックリのような形の花がつきます。ビール用に、あるいはハーブとして用いるのも、この花の部分です。原産地は西アジアといわれていますが、ヨーロッパでも多く自生します。現在は、ビールの原料として広く栽培されていて、日本でも北海道や東北地方などの寒冷地で栽培されています。開花は夏で、ハーブとしては、開花後すぐに収穫して乾燥させます。
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