INF廃棄条約、ロシアも離脱 プーチン大統領が表明

[モスクワ 2日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は2日、米国が中距離核戦力(INF)廃棄条約の破棄を表明したことを受け、ロシアも条約を停止したと発表した。米国は1日、ロシアが違反を是正しなければ条約は6カ月後に失効すると表明。

2日には、ロシアなどに離脱の意向を正式に通知し、条約の下での義務を停止したことを明らかにした。

プーチン大統領はテレビ放送された外相および国防相との会議で、「米国のパートナーは条約への参加を停止すると宣言した。われわれも停止する」と述べた。

また、極超音速ミサイルを含め新たなミサイルの開発に着手すると表明し、外相・国防相に米国と軍縮協議を行わないよう指示。「われわれは何年にもわたり繰り返し、軍縮問題について具体化協議を提起したが、われわれのパートナーは過去数年間、それを支持しなかった」と述べた。

INF破棄条約を巡る米ロの対立に対し、欧州や中国は強い懸念を示している。

欧州諸国は条約の崩壊が新たな核開発競争につながり、米国が欧州大陸に新型核兵器を配備する可能性を懸念している。

中国は米国に対し2日、ロシアとの相違を対話で解決するよう求めた。

プーチン大統領は、米国が欧州に兵器を配備しない限りロシアも配備は行わないとの考えを示した。

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