GettyImages

中国語で『湯』は「銭湯」?「飴湯(あめゆ)」?

「銭」ということばは、中国人が見たらきっと、スープ屋さんと勘違いすることでしょう。暖簾(のれん)に「亀の湯」なんて書いてあったら、なおさらです。だって、中国語で『湯』は「スープ」のことなんですから。

「見善如不及、見不善如探湯」(『論語』、善いことだと思えばすぐに行い、善くないことだと思えば、熱湯に手を入れたときのようにすぐさま遠ざかる)という表現にも見られるように、『湯』は中国語でも古くには「お湯」を指しましたが、それがいつの間にか「スープ」を意味するようになりました。

中国には古くから煎じ薬や薬膳スープを飲む習慣があり、「お湯」でぐつぐつ煮込むからでしょう、『葛根湯』とか『人参湯』のように『~湯』と呼ばれました。それが現代では幅広くスープを指すようになったと考えられます。

一方、日本語の「湯」は、「お湯」のほか、「湯を使う」「湯の宿」のように、しばしば「風呂」や「温泉」の意味でも用いられますが、「スープ」の意味はありません。古くには「湯」だけで「薬湯(やくとう)」を表したようですが、今では「葛湯(くずゆ)」とか「飴湯(あめゆ)」といったことばの中に、わずかにその名残りを留めているだけです。

(智)

おすすめ関連記事:【中国語豆知識】「顔色」=「色+色」

 

関連記事
突然、アレルギー症状が現れたり、アレルギー症状が不可解に悪化した場合、その原因は何でしょうか?気をつけてください。アレルギーの原因は身の回りに隠れている可能性があります。
昨年、バスリエでは入浴剤に関するアンケートを1000人規模で実施。その結果では入浴剤を使わない理由や、それとは反対の使用する理由、普段使いの価格帯などさまざまなことが判明しました。今回はその規模をはるかに超える、19000人規模の大調査を実施!入浴剤使用頻度や使用する理由・しない理由などより精度の高い調査となりました。
2024年3月度のインターネット詐欺リポートでは、三菱UFJ銀行とメルカリのフィッシング詐欺が増加している点を取り上げます。
農業総合研究所が全国のスーパーマーケットで展開している2,000店以上の「農家の直売所」の出荷データによりますと、春の葉物野菜全般が価格高騰しています。特に高騰が著しいのが、ブロッコリーです。
〜今人気のペットが明らかに!〜