世界で競争の企業、公正で透明性が必要=東欧歴訪中の米国務長官

[ブラチスラバ 12日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は12日、世界市場で競争する企業は透明性が高く、開かれていなくてはならないとの見解を示した。

3日間の日程で東欧を歴訪中のポンペオ長官はこの日、スロバキアの首都ブラチスラバを訪れ、ライチャーク外相と会談。共同記者会見で、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]など、中国企業の役割に関し質問されたポンペオ長官は「企業同士の競争は良いが、公正かつオープンで、透明性が高いことが求められる」と応じた。

さらに「欧州連合(EU)域内の友好国や北大西洋条約機構(NATO)同盟国などが、中国製品に絡むセキュリティーリスクを認識することを確実にするのが米国の任務だ」と強調し、懸念と感じれば、情報を共有しリソースを提供していくと語った。

ポンペオ長官は前日、ハンガリーの首都ブダペストを訪問し、ファーウェイの通信機器を米国の同盟国が使用している場合、同盟関係の維持は困難になると警告した。

東欧諸国は米国の関与が比較的薄く、中国やロシアの影響にさらされやすいとみられており、米政府は関係の強化を目指している。

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