サウジ皇太子が訪印、今後2年で1000億ドル超の投資見込む

[ニューデリー 20日 ロイター] – サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は20日、初めて公式訪問するインドで、今後2年間に1000億ドル以上の投資を行う方針を明らかにした。

皇太子はインドのモディ首相との会談後、合同記者会見に臨んだ。

皇太子は「インドにおいて、今後2年間に幅広い分野で1000億ドルを超える投資機会を見いだす」と述べた。

インド外務省の経済関係担当者によると、サウジアラビアが投資対象として関心を寄せるセクターには、エネルギー、インフラ、農業、製造業が含まれる。サウジアラビアはインドとの原油以外の貿易を拡大することを目指しているという。

両国はインフラ、住宅、観光分野への投資に関する合意に署名した。

皇太子は今回、インドに入る前に隣国パキスタンを訪れ、パキスタン経済の支援に向けた約200億ドル相当の投資に関する覚書を交わした。

インドがパキスタンと領有権を争うカシミール地方で先週自爆攻撃が起きたことで両国関係は悪化。インドはサウジアラビアに外交面での支援を求めている。

ムハンマド皇太子は会見で、テロリズムは共通の懸念であり、これに対処するため、サウジアラビアはインドと情報共有や政治面で連携する用意があると述べた。

インド外務省の経済関係担当者は、インドとサウジアラビアが高官級の安全保障対話を開始し、テロ対策の作業部会を発足させると発表した。

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