サウジ政府、ビンラディン容疑者の息子から国籍剥奪

[ベイルート 1日 ロイター] – サウジアラビア政府は1日、米軍に殺害された国際テロ組織アルカイダの元指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者の息子ハムザ・ビンラディン容疑者の国籍を剥奪した。内務省が声明を発表した。

米国務省は2月28日、ハムザ容疑者がアルカイダの主要な指導者であるとして、潜伏先などの情報に100万ドルの懸賞金を出すと発表していた。

米ブルッキングス研究所によると、ハムザ容疑者は現在30歳とみられ、2001年9月に米国で起きた同時多発テロの際、ウサマ容疑者の側近だった。その後、米国がアフガニスタンに軍事介入し、アルカイダの幹部の大半がパキスタンに追いやられた。その時もハムザ容疑者は父親と共にパキスタンで暮らしていたという。

アナリストらによると、アルカイダが幹部高齢化に伴い要員の勧誘に苦戦する中で、ハムザ容疑者は組織内で若年層の声を代表しているという。

米国は17年にハムザ容疑者を「国際テロリスト」に指定。同氏が欧米各国の首都でのテロを呼び掛けているほか、父親殺害に対して米国に復讐すると公言しているとした。

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