国連人権理事会、初のサウジ非難声明を発表

[ジュネーブ 7日 ロイター] – 国連人権理事会は7日、サウジアラビアに10人の活動家の解放と、イスタンブールでサウジアラビア人記者のカショギ氏が殺害された事件に対する国連主導の捜査への協力を求める共同声明を発表した。

サウジが表現の自由など基本的な自由を侵害しているとの国際社会の懸念が強まるなか、2006年の創設以来初めてサウジを非難する内容となった。

共同声明は、欧州連合(EU)全加盟国とカナダ、オーストラリアなど30カ国以上が支持。米国は賛同しなかった。

あるEU加盟国の大使はロイターに、「欧州がこの問題で一致できたのは、欧州にとって成功だった」と述べた。

声明はジュネーブで、アイスランドの国連大使が読み上げた。声明は、「われわれは特に、対テロ法など国家安全保障に関する条項が権利や自由を平和裏に行使している個人に適用されることを懸念している」とし、活動家は「サウジが推進している改革の過程で、欠かせない役割を果たすことができ、果たすべき」としている。

サウジ大使は、人権支持の努力を強調する一方、「サウジの人権状況について、公平で客観的な扱い」を求めた。

活動家らは、拘束されている人々のうち、女性は電気ショックや鞭打ち、性的攻撃、その他の拷問にさらされていると訴えている。

サウジの検察当局者は先週、国内紙に対し、報道内容を調査したが、女性への拷問を示す根拠はなく、報道は「誤り」と述べた。

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