世銀総裁、米財務次官マルパス氏就任へ 対立候補なく

[ワシントン 14日 ロイター] – 世界銀行の新総裁に、トランプ米大統領が指名したデービッド・マルパス米財務次官(国際問題担当)の就任がほぼ確実となった。14日の立候補受け付け期限までに同氏の対立候補が現れなかった。これまでの慣習通り、再び米国人が次の世銀総裁に就く見通しとなった。

世銀の声明によると、数日以内に世銀幹部がマルパス氏と面接する。

4月12─14日の世銀と国際通貨基金(IMF)の春季会合前に選定手続きを終了させる計画という。

米国は世銀の最大出資国で、出資比率に応じた投票権の割合は約16%。歴代の総裁ポストも米国が独占してきた。ジム・ヨン・キム氏が3年の任期を残して辞任したのを受けて、後任選びが進められている。キム氏は2012年にコロンビアとナイジェリア出身の候補者と争い、総裁に就任した。

マルパス氏は2016年の大統領選でトランプ氏の経済顧問を務めるなど、トランプ氏に近いとされる。マルパス氏が総裁に就任すれば、「米国第一主義」などトランプ氏の意向が強く反映されることになるとの懸念も出ている。

世銀の中国への大規模融資などに批判的だったマルパス氏だが、ここ数週間、融和的な姿勢に転じ、新興国の資金調達や貧困対策分野における自身の経験を強調している。

世銀が掲げる気候変動対策の目標達成に取り組むとし、トランプ氏の石炭産業支援と相反する姿勢を示している。

米シンクタンク、世界開発センターのシニア特別研究員で元米財務省高官のスコット・モリス氏は、マルパス氏が気候変動対策で世銀の従来目標を堅持する方針を示していることから、理事会の支持を得る可能性は高いと指摘する。

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