米ロがベネズエラ危機で会談、大統領の正当性巡り物別れ

[ローマ 19日 ロイター] – 米国とロシアは19日、ベネズエラ危機の打開に向けてローマで高官会談を開いた。協議は2時間にわたって行われたが、マドゥロ大統領の正当性を巡って意見が一致せず、物別れに終わった。

米国のベネズエラ担当特使、エリオット・エイブラムス氏は記者団に対し、「意見は一致しなかった。ただ、双方が互いの意見をより理解できたという点で会談は有意義だった」と語った。

また「誰が(ベネズエラ)大統領の肩書を得るのか」が引き続き争点になっているとし、19日の会談を有益で本質的かつ重大と評した上で、双方が「危機の深刻さについて」合意したと述べた。

一方、ロシア側も双方が互いの立場の理解を深めたとの見方を示したが、国営メディアなどによると、リャブコフ外務次官は「米政府がわれわれの優先事項や申し入れ、警告を深刻に受け止めることが当然だと思う」と指摘。米国に対し、ベネズエラへの軍事介入を行わないよう警告したほか、ベネズエラへの米制裁に対し懸念を強めているとした。

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