豪、移民受け入れを約15%削減 都市部の人口集中緩和目指す

[シドニー 20日 ロイター] – オーストラリアのモリソン首相は20日、都市部での人口集中の緩和に向け、年間の移民受け入れ人数を15%近く削減し、一部移民については3年間は主要都市への居住を認めない方針を示した。

同国では、住宅価格の上昇や人口過密に対して有権者の不満が高まっており、一部では人口増加がこうした問題を引き起こしたとの声が出ている。

モリソン首相は、年間の移民受け入れを従来の19万人から引き下げ16万人とすると発表。キャンベラで記者団に「これはオーストラリア国民が対策を望んでいた問題だ」と語った。

首相は、新たな技能ビザで移住する最大2万3000人も移民制限の対象で、永住権が取得できるのは主要都市以外に3年間居住した後になると説明。コールマン移民相によると、人口に対しインフラが不足しているメルボルン、パース、シドニー、ゴールドコーストへの居住は認められない。また、今後の永住権申請では要件を厳格化し、居住地と職場の住所を示す証拠の提出が必要となるという。

昨年9月のリーチテルによる世論調査では、シドニーに住む人の63%が同市への移民の制限を支持すると回答した。

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