トランプ米大統領、対中関税「かなりの期間」維持する可能性示唆

[ワシントン 20日 ロイター] – トランプ米大統領は20日、米中通商協議での合意事項を中国が確実に履行するよう、中国製品に対する関税を「かなりの期間」維持する可能性があると明らかにした。

関係筋によると中国側は合意の一環として関税の撤廃を求めており、来週再開される通商協議を複雑にする可能性がある。

トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、中国との通商交渉は順調に進んでいるとし、ライトハイザー通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官が今週末に中国に向かうと語った。また、訪中は「協議を前進させるためだ」と述べた。

しかし、中国製品に対する関税の廃止について質問されると、「廃止は議論していない。かなりの期間にわたり維持することを話し合っている。(協議で)合意するのであれば、中国に確実に履行させる必要がある」と答えた。

関税について具体的な方針は明らかにしなかった。

大統領はこの後、オハイオ州で行った演説でも、米国が中国と「すばらしい」取引で合意することを望むと強調した。

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