米大統領、北朝鮮関連制裁の取り消しを表明 どの措置かは不明

[ワシントン 22日 ロイター] – トランプ米大統領は22日、財務省がこのほど発表した北朝鮮関連の制裁措置を取り消すと表明した。

トランプ氏はツイッターに「財務省はきょう、これまでに導入された対北朝鮮制裁に大規模な措置を追加すると発表した。こうした追加制裁措置の取り消しを、きょう命じた」と投稿した。

トランプ大統領が具体的にどの制裁措置を取り消したのかは現時点では不明。米政府がこの日に発表した対北朝鮮制裁措置はないが、財務省は前日、北朝鮮による制裁逃れを支援したとして中国の海運会社2社を制裁対象に指定している。同措置は物別れに終わった2月末の米朝首脳会談以降で初めての北朝鮮関連の制裁措置だった。

ホワイトハウスのサンダース報道官は、トランプ大統領がどの制裁措置について言及したのかは明らかにしなかったが、「トランプ大統領は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を好ましく思っており、制裁措置は必要ないと考えている」と述べた。

北朝鮮を巡る動きでは、韓国の千海成(チョン・ヘソン)南北統一省次官がこの日、北朝鮮が開城の南北共同連絡事務所から撤収したと明らかにしている。

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