北朝鮮の核活動、非核化の約束と一致せず=米軍司令官

[ワシントン 27日 ロイター] – 在韓米軍のエイブラムズ司令官は27日、下院軍事委員会の公聴会で、北朝鮮の核活動は非核化の約束と一致していないとの認識を示した。ただ詳細には触れなかった。

司令官は、現在の状況に対応するだけの情報や監視能力は十分にあるが、朝鮮半島の諸関係が悪化した場合、変わってくる可能性があると指摘した。

2月にベトナムのハノイで行われた米朝首脳会談が物別れに終わって以降、両国が直接連絡をやり取りする兆候は見られない。ただトランプ大統領は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との個人的な関係は良好だと強調している。

シュライバー国防次官補(アジア太平洋担当)は「外交の扉は依然開いているものの、非核化の動きはこれまでのところ見られていない」と述べた。トランプ大統領が前週言及した北朝鮮関連の制裁取り消しに関しては、これまでに制裁の取り消しもしくは変更が行われたとは認識していないとした。

韓国の情報機関は今月初め、北朝鮮の山陰洞にある大陸間弾道ミサイル(ICBM)の製造施設で物資運送用車両の活動を確認し、事実上ミサイルと関連した活動と判断していると報告した。

*内容を追加しました。

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