米NY市、はしか流行で非常事態宣言 予防接種を義務化

[ニューヨーク 9日 ロイター] – 米ニューヨーク市ブルックリン地区で主にユダヤ教正統派の子どもの間で麻疹(はしか)の感染が拡大しており、同市は9日、公衆衛生の非常事態を宣言した。対象地域に住み、感染する可能性がある人に予防接種を義務付け、従わない場合は罰金を科す。

ニューヨーク市における大規模なはしかの流行は1991年以来初めて。デブラシオ市長は記者会見で、昨年10月以降の感染者数が285人に上っていると述べた。2017年の感染者は2人だけだった。

米国は2000年、予防接種の普及によりはしかを根絶したと宣言した。ただ専門家によると、近年は予防接種率が下がっている。米疾病対策センター(CDC)の発表によると、今年に入って19州で465人の感染が報告されている。

ブルックリン地区の感染者は、予防接種を受けないでイスラエルを訪問し、はしかに感染したことが分かっている。

麻疹・おたふく風邪・風疹混合ワクチンの接種を受けていない人や、麻疹の感染歴など免疫力を示す証拠がない場合、最大1000ドルの罰金が科される。

関連記事
全世界の若者から絶大な人気を博しているショートビデオ共有アプリTikTok。しかしアメリカでは最近、バイデン大統領がTikTokに関する新法に署名した。
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。
中国共産党の国家安全部が主導する研究機関は、AI技術とビッグデータを利用してカナダの華人議員の個人情報を密かに収集している。
米イエレン財務長官の最近の訪中は、新たな貿易戦争の予兆であるとする見方がある。イエレン氏は中国当局に対し、ダン […]