米国務長官、協議姿勢巡る北朝鮮側の要求を一蹴

[ワシントン 15日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は15日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が核問題を巡る協議で米国が態度を改めるのを年末まで待つと表明したことについて、金委員長が非核化の合意を早期に果たすことが重要と述べて北朝鮮側の要求を一蹴した。

金委員長は12日、最高人民会議(国会に相当)で行った演説で、米国が適切な姿勢で臨むなら3回目の米朝首脳会談に応じてもよいとの考えを示し、「年末までは忍耐強く米国の勇気ある決断を待つ」と述べた。

ポンペオ氏はこれに関し、トランプ大統領は「外交面で前進する決意だ」と指摘。金委員長は非核化に合意しており、「われわれは協力してこの合意を前進させる必要がある」と語った。

「米交渉団は北朝鮮側と合意の達成に向けて前進を図るために協議を行っている。金委員長は年末までの達成を求めると述べたが、それよりも早期に実現するのを望んでいる」とした。

トランプ大統領は同日、ミネソタ州での演説で、北朝鮮は2017年以降、核・ミサイル実験の停止を維持しており、北朝鮮問題は「進展している」として楽観的見方を示した。

トランプ氏は、金委員長との「非常に良好な関係」をあらためて強調し、金委員長が最近、さらなる協議を楽しみにしていると述べたばかりだと語った。

「急速に進展する必要はない。現在は非常に好ましいペースで進んでいる。われわれは良好な関係を築いており、多くの建設的なことが行われている」と述べた。

トランプ大統領は13日、ツイッターに「3回目の首脳会談は互いの立場を完全に理解しているという点で良いことだ」と投稿している。

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