米大統領選の民主党出馬表明者、資金集めトップはサンダース議員

[ワシントン 16日 ロイター] – 2020年の米大統領選に向けた民主党の指名争いで、バーニー・サンダース上院議員が、出馬を表明した候補者の中で最も多額の選挙資金を集めていることが明らかになった。少額寄付が多く、地元バーモント州以外からの献金も多い。

資金調達報告に基づくロイターの分析によると、候補者らは200ドル未満の少額寄付者からの支援に基づき選挙運動を行うと話すものの、調達資金が主に小口献金で構成された候補者は15人中6人にとどまった。

この6人は、サンダース議員のほか、エリザベス・ウォーレン上院議員、ベト・オルーク前下院議員、インディアナ州サウスベンド市のピート・ブティジッジ市長、タルシ・ガバード下院議員、元ハイテク企業幹部のアンドリュー・ヤン氏。

多くの候補者は、多額の献金では地元に頼っている。200ドル以上の献金では、民主党の候補者9人が献金の大半を出身州から得た。

ロイターは、4月1日以前に選挙運動を開始した候補者について、2019年1─3月の資金調達報告を基に分析を実施。候補者は4月1日以降に増えており、現時点では18人が米大統領選に向けた民主党の指名獲得を目指している。

サンダース議員は、第1・四半期に集めた1800万ドルの約84%が200ドル未満の個人の献金だった。

同議員は地理的な多様性も高く、最も多くの地域から資金を調達。200ドル以上の献金では、カリフォルニア州の寄付者が全体の27%を占めた。

民主党の大統領選候補たちは、政界から巨額のカネを排除することに真剣であることを示すため、企業の政治資金委員会からの献金を受け付けないとしている。ロビイストからの小切手の受け取りを拒否する候補者もいる。

ウォーレン議員は、第1・四半期に集めた600万ドルの約70%が少額の寄付者からだったと報告した。200ドルを超える寄付では、マサチューセッツ州の献金者が25%を占めた。

オルーク氏は、調達した940万ドルの59%が200ドルまたはそれ以下の寄付によるものだと報告した。210万ドル以上は、テキサス州住民からの200ドル以上の献金によるもの。

一方、前コロラド州知事のジョン・ヒッケンルーパー氏は、200ドル以下の寄付は全体のわずか10%だった。また200ドル以上の寄付の60%超が地元からのものだった。

コリー・ブッカー上院議員とキルステン・ジルブランド上院議員は、調達資金のうち約16%が小口献金だった。

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