ボルトン米大統領補佐官、北朝鮮巡る6カ国協議再開に否定的

[ワシントン 28日 ロイター] – ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は28日、トランプ大統領は北朝鮮の非核化に向けて金正恩朝鮮労働党委員長と3回目の首脳会談を行う用意があるとし、6カ国協議の再開には否定的な見方を示した。

ボルトン氏は「FOXニュース・サンデー」のインタビューで、「トランプ大統領は金委員長との3回目の首脳会談の可能性を引き続き模索しており、思い入れはかなり強い」と述べた。

6カ国協議については「過去に失敗したアプローチだ」と指摘したが、他国と意見を交わさないということではないとも強調。その上で「金委員長は米国との1対1のやり取りを望んだ」と述べた。

ボルトン氏はまた「ロシアと中国は制裁履行を強化できると思う」と述べ、「両国の履行状況はここ数カ月間かなり良好だったが、強化の余地は常にある」との見方を示した。

北朝鮮に拘束され2017年の解放直後に死亡した米大学生オットー・ワームビア氏に関しては、北朝鮮側が治療費として200万ドルを請求したとの報道を認め、米国が支払いに同意する文書に署名したことを明らかにした。ただ、支払いは行っていないと明言した。

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