ベネズエラ野党指導者、蜂起前に軍幹部と接触

[カラカス 2日 ロイター] – ベネズエラの野党指導者レオポルド・ロペス氏は2日、暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長とともに今週、国民や軍に蜂起を呼びかける前に、軍幹部と接触していたことを明らかにした。

ロペス氏は「軍の動き」は続くと述べ、軍関係者との調整が続いていることを示唆した。

ただマドゥロ大統領は2日、国防相や軍幹部とともに国営テレビに姿を現し、政権側が引き続き軍の支持を得ているとアピールした。

グアイド、ロペス両氏が30日に呼びかけた蜂起は、政権側の兵士らによる弾圧に遭い不発に終わった。

ロペス氏は、軍内の異なる派閥の幹部らと過去3週間にわたり自宅で面会してきたと明らかにし、「その場でわれわれは権利侵害に終止符を打つことに貢献すると約束した」と述べた。

同氏は反政府デモを扇動したとして2014年に拘束され、17年から自宅軟禁状態だった。30日に軟禁を逃れ、グアイド氏や数十人の兵士とともに姿を現したが、その後スペイン公館に保護を求めた。

ロペス氏が外国公館に逃れたことは、反政権派にとって打撃となった。

ベネズエラの裁判所は2日、自宅軟禁命令などに違反したとして同氏に対する逮捕状を出した。スペイン政府報道官は、同国はロペス氏をベネズエラ当局に引き渡す考えはないと述べた。

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