ロシア・中国の北極圏での活動、監視すべき=米国務長官

[ロバニエミ(フィンランド) 6日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は6日、ロシアが北極圏で積極的に活動していると警戒を示したほか、同地域での中国の活動についても監視する必要があると述べた。

北極圏には石油・ガスや鉱物などの埋蔵資源が豊富に存在するため、中国などが領土主張やプレゼンス強化を図っている。

北極評議会のためにフィンランド入りしたポンペオ氏は、中国の北極圏での活動に安全保障上の狙いがあるように見えると指摘。「米国および北極圏諸国は、国家安全保障上の目的ではなく、経済的利益を考慮した透明性のある中国の投資を歓迎する」と述べた。

またロシアに関しては、北極海航路で他国に通行許可を求めるなど「すでに違法な要求をしている」とし、これらの活動をより注視する必要があるとした。

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