カナダ、新北米自由貿易協定の批准に「早急に対応」へ

[オタワ 18日 ロイター] – カナダのフリーランド外相は18日、米国が17日にカナダとメキシコに対する鉄鋼・アルミニウム関税の撤廃で合意したことを受け、カナダは新北米自由貿易協定の批准に早急に取り組むと表明した。

フリーランド外相はCBCラジオのインタビューで、鉄鋼・アルミ関税がある限り、米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の批准は極めて難しいことを非常に明確にしてきたとし、「大きな障害が取り除かれたことを受け、今後は全速力で進む」と語った。

議会に法案を提出する時期は明確にしなかった。

ペンス米副大統領は17日、批准手続きの推進について協議するため5月30日にカナダのトルドー首相とオタワで会談すると明らかにした。

米国内では複数の民主党議員が鉄鋼・アルミ関税の撤廃を歓迎したが、一部ではUSMCAを支持する用意はまだできていないとの発言も出た。

下院歳入委員会のニール委員長は17日、「下院民主党は新協定の雇用、環境、履行、安価な医薬品に関する条項を巡り依然としていくつかの大きな懸念を抱いている。これらの問題を改善する必要がある」と述べた。

フリーランド外相は、米民主党議員の懸念を払拭するためカナダ政府として働き掛けを行っているとした。

一方で外相は、カナダは米国の保護主義を依然として懸念しているとも述べた。

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