豪法律事務所、大手5行に集団訴訟 為替操作疑惑で

[シドニー 27日 ロイター] – オーストラリアの法律事務所は27日、国際的な大手銀行5行が2008年から13年にかけて利益を押し上げるために為替レートを操作し、企業や投資家に損害を与えたとして、集団訴訟を起こした。

今回提訴された銀行の一部は、欧州や米国でも同様の訴えを受けている。

オーストラリアの裁判所に提出された文書によると、今回提訴されたのはUBS AG[UBSAG.UL]、バークレイズ・バンクPlc[BARCR.UL]、シティグループInc<C.N>、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループPlc<RBS.L>、JPモルガンAG[JPM.N]。

為替レートを高めに設定するため、顧客が一定の投資商品に支払う価格を共謀して引き上げたとして提訴された。

JPモルガンはコメントを控えている。UBS、シティ、RBSのコメントは現時点で取れていない。

訴訟を起こした法律事務所モーリス・ブラックバーンは、互いに競争するはずの各行のトレーダーが、顧客の詳細や顧客の注文といった極秘情報をインターネットのチャットルームで共有していたと主張している。

5月27日、オーストラリアの法律事務所は、国際的な大手銀行5行が2008年から13年にかけて利益を押し上げるために為替レートを操作し、企業や投資家に損害を与えたとして、集団訴訟を起こした。写真はシンガポールで1月撮影(2019年 ロイター/Feline Lim)

5月27日、オーストラリアの法律事務所は、国際的な大手銀行5行が2008年から13年にかけて利益を押し上げるために為替レートを操作し、企業や投資家に損害を与えたとして、集団訴訟を起こした。写真はシンガポールで1月撮影(2019年 ロイター/Feline Lim)
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