シリア政府軍、化学兵器使用の疑い 慎重に対応=仏外相

[パリ 28日 ロイター] – フランスのルドリアン外相は28日、シリア政府軍が同国北西部で行った反政府勢力に対する攻撃で化学兵器を使用した疑いがあるとの見方を示した。ただ、まだ確定はできていないと述べた。

米政府は今月23日、シリアのアサド政権が反政府勢力に対して行った攻撃で化学兵器が使用されたことを示す複数の報告があったことを明らかにしている。

ルドリアン外相はこれについて「イドリブ県で化学兵器が使用されたとの情報を得ている。ただ、まだ確定はされていない」とし、「対応策を実施する前に化学兵器の使用を確証する必要があるため、慎重を期している」と述べた。

シリアのアサド政権は化学兵器の使用を否定しているが、イドリブ県の山岳地帯の反政府勢力は今月19日、政府軍による毒ガス攻撃を受けたと主張。ただ爆撃のさなかだったため、毒ガス攻撃の記録は取れなかったとした。

米英仏の3カ国は、ダマスカス近郊で2018年4月に化学兵器が使用されたとして、同月、空爆に踏み切った。

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