米はしか感染、92年以来最悪に 先週新たに61例報告

[5日 ロイター] – 米疾病対策センター(CDC)は5日、5月27日からの1週間に新たに61件の麻疹(はしか)の症例が報告されたと発表した。これにより、年初からの累計が1001件となり、1992年の2126件以来最悪のペースとなった。

CDCは今年の流行について、はしかの予防接種は自閉症を引き起こす可能性があるという科学的根拠に乏しい理由で、はしか、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、風疹の3種混合ワクチンを子どもに摂取させない親がいることが原因とし、あらためて親に子どものワクチン接種を呼びかけた。感染は、こうした子どもたちを中心に拡大している。

アザー厚生長官は「いくら言っても足りない。ワクチンは安全なものだ。この疾病を予防し、現状の感染拡大を食い止めるのにきわめて効果的な公衆衛生手段だ」との声明を発表した。

米国ではしかは2000年に根絶が宣言されたが、はしかがなお発症している国から入国する外国人旅行者によって感染が引き起こされるという。

今回の流行は、2018年10月にニューヨークで始まった。根絶の定義は継続した感染が1年間見られないことであるため、CDC関係者は、今年10月まで拡大が続けば根絶の状況が撤回される可能性があると警告した。

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