米空軍基地でのF35のトルコ人パイロット向け訓練打ち切り

[ワシントン 10日 ロイター] – 米アリゾナ州のルーク空軍基地で行われていた最新鋭ステルス戦闘機「F35」のトルコ人パイロット向け訓練が予定より早期に打ち切られたことが10日、複数の米当局者の話で明らかになった。

トルコがロシア製の地対空ミサイルシステム「S400」を導入する方針を示したことを受け、米政府はF35関連の計画からトルコを除外すると表明。米政府は、トルコがF35とS400の双方を保有することは認められないとしている。

訓練打ち切りの数日前、シャナハン米国防長官代行はトルコ側に、訪米中のトルコ人パイロットの米国内滞在を7月末までは認めると通告したばかりだった。それまでに計画を考え直すようトルコに促した格好だ。

国防総省の報道官であるマイク・アンドリュース中佐はロイターに「当省はルーク空軍基地でのトルコ人パイロットの(訓練)飛行は行われていないと認識している。我々は引き続きトルコと緊密に連携してくが、トルコの政策が変更されない限り、F35関連計画へのトルコの参加は縮小される」と述べた。

別の当局者は匿名を条件にロイターに対し、ルーク空軍基地の現地司令官は先週、トルコのパイロットと保守要員に対する訓練を安全保障上の懸念から停止する判断を下した、と語った。トルコの保守要員向け訓練の一部は、フロリダ州エグリン空軍基地で続けられるという。

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