米中、全面的貿易戦争に危険なほど接近=モルガンSのCEO

[ニューヨーク 11日 ロイター] – 米金融大手モルガン・スタンレー<MS.N>のジェームス・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は11日、米国は中国との「全面的な」貿易戦争に危険なほど近づいていると警告した。

ゴーマンCEOはモルガン・スタンレーが主催した金融関連の会合で、米中は論争の応酬から、何かよりひどいものに移行したのではないかと懸念しているとし、「全面的な貿易戦争が勃発すれば大惨事となる」と指摘。「軌道を修正することは両国にとり大きな国益となる」と述べた。

このほか、連邦準備理事会(FRB)の資本要件やストレステスト(健全性審査)について、世界的な金融危機から10年を経た現在は厳し過ぎると指摘。「規制当局は過度に慎重であったように見える」と述べた。

モルガン・スタンレーの業績については、第2・四半期はトレーディングの減速などにより前四半期ほど堅調にはならないとの見方を示した。

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