トランプ米大統領、不法移民の一斉摘発を2週間延期

[ワシントン 22日 ロイター] – トランプ米大統領は22日のツイッターへの投稿で、23日に予定していた不法移民の大規模な一斉摘発を2週間延期すると明らかにした。不法移民問題で民主党指導部との妥協を模索するためとした。

トランプ氏は、民主党の要請により、妥協がまとまるかどうかを見極めるために摘発を延期すると説明。「難民と抜け穴の問題への解決策が見つからなければ、一斉摘発が始まる」と強調した。

トランプ氏は最大10都市で不法移民家族を一斉に摘発する計画だが、民主党は中止を求めて圧力をかけた。

事情に詳しい関係者によると、米民主党のペロシ下院院内総務は21日に電話でトランプ氏に一斉摘発の中止を求めた。ペロシ氏は22日には宗教界の指導者にもトランプ氏に圧力をかけるよう働き掛けた。

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