トランプ氏、収容施設に不満ある移民には「米国に来るなと言うべき」

[ワシントン 3日 ロイター] – メキシコ国境沿いの米不法移民収容施設の管理を巡り民主党や市民権擁護団体などから批判が強まる中、トランプ米大統領は3日、ツイッターへの投稿で、収容所の状態に不満がある移民には「米国に来るな」と伝えるべきだと主張した。

移民収容施設を最近訪れた民主党の議員や活動家らは、食料や水が不足し、人数を詰め込みすぎで劣悪な状態にあると訴えてきた。

テキサス州のメキシコ国境にある移民収容施設を視察した国土安全保障省の監察官も2日に、収容可能人数の2倍もの人が押し込められた状態を報告している。

ただ、トランプ氏はツイッターで「急いで設置あるいは改築された収容施設の状態に不法移民が不満を感じるなら、来るなと伝えればいい。全ての問題が解決する!」と強調。

トランプ氏は先に「国境警備職員は病院職員や医師、看護師ではない」とツイート。「国境警備職員は役割をはるかに越えた素晴らしい仕事をしている。不法移民は出身国にいるよりもはるかに良好で安全な環境で暮らしている」と書き込んでいた。

税関・国境警備局(CBP)職員が移民に対する不適切なコメントなどをフェイスブックに投稿していると報じられた問題を巡り、国土安全保障省のマカリーナン長官代行は調査を命じたことを明らかにしたが、民主党のシューマー上院院内総務はCBP幹部らの解任を求めた。

テキサス州の収容施設を今週訪れた民主党のホアキン・カストロ下院議員は、移民が2週間以上シャワーの使用を認められず、服薬もできず、水道の蛇口が壊れた区域に閉じ込められていたと指摘。電話会見で「人権が軽視されていることは明らかだ」と訴えた。

*内容を追加しました。

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