「殺される」襲撃者の影に脅えるシリア人、トルコで反移民感情高まる

[9日 ロイター] – 未明のイスタンブール。シリア難民が多く住む地域で暴動が発生し、シリア人が営む商店も襲撃された。

このとき、ムスタファさんとアフメドさん兄弟が経営する衣料品店も被害を受けた。店が破壊される様子を、防犯カメラを通して自宅から見ていたという。映像にはトルコ人の男たちが店のガラスを割り、看板を壊し、火をつける様子が写っている。そしてまもなく防犯カメラも壊された。

「午前2時頃、店が襲われて防犯カメラも壊された」とアフメドさんは当時の様子を振り返った。「近所の人に様子を見に行くと伝えると『行くな、殺されるぞ』と言われた。結局、朝を待たざるを得なかった。事態が落ち着くまで2―3日かかった。」

結局警察が出動し、催涙ガスと放水銃を使って暴徒を鎮圧した。シリア系住民によると、こうした襲撃はイスタンブールで散発的に発生しているという。だが、小規模な暴力沙汰はより頻繁に発生していると、SNS上で報告されている。

ハムードさんの精肉店も、トルコ人の暴徒から襲撃を受けたと話す。「アラビア語の看板を見つけると、石を投げて壊し始めた。近所のトルコ人が暴徒に向かって、彼は良いシリア人だから止めてくれと叫んで、助けてくれた。」

トルコ内務省によると、内戦を逃れてきたシリア人360万人以上が同国で暮らしている。イスタンブール県だけでも50万人以上いるという。

経済の低迷と失業率の上昇で、トルコ人の怒りの矛先がシリア人に向かっている。シリア人が低賃金の労働力として流入し、自分たちの仕事が奪われていると感じているのだ。

トルコではいまこそシリア人を追い出す時だ、という声が高まっている。

関連記事
自然死はまあ大丈夫だが、それよりも悪いのは、中国の実験室で漏れ出たコロナで何百万人もの死者を出したことだ。さらに悪いことに、その費用はすべて自由世界の税金で賄われている。中国が新たな感染症災害を招くと確信。 アメリカは、中国製の次の「殺人鬼」の誕生に資金を提供したり、協力したりすべきではない。
豪州戦略政策研究所の最新報告によると、中国共産党(中共)は、世界で人気のアプリを介して、外国人ユーザーのデータを収集し、世界の情報環境に変革をもたらし、海外での宣伝活動の影響力を増しているという。
中国共産党は世界的に流行しているアプリを通じて外国人ユーザーのデータを集め、世界の情報エコシステムを変革し、海 […]
2024年4月30日、上海発香港行きの香港を拠点とする航空会社「キャセイパシフィック航空」CX341便は悪天候に遭遇し、2度も香港への着陸に失敗した。同便での恐怖体験について一部乗客は振り返っている。
4月29日、最高裁は億万長者の起業家、イーロン・マスク氏の米証券取引委員会(SEC)との合意に対する異議申し立てを却下した。この合意は、法的監視機関がマスク氏のソーシャルメディアへの投稿を審査することを需めるものだ。