米ニューオーリンズで冠水被害、熱帯低気圧接近で警戒続く

[10日 ロイター] – 米南部ニューオーリンズは10日、熱帯低気圧の接近で洪水に見舞われ、3時間の降水量は203.2ミリを記録した。被害拡大が懸念されている。

同市は今年最初のハリケーンが襲来する事態に備えている。

ルイジアナ州のジョン・エドワーズ知事は非常事態を宣言。「州の沿岸地域全体に被害が出ている」と述べた。

熱帯低気圧「バリー」は、12日夜から13日朝までに上陸する見込み。テキサス州西部からニューオーリンズや沿岸部を通過し、25―38ミリの雨を降らせるとの予報だ。

予報通り風速が毎時119キロに達した場合、バリーは、ハリケーンと呼ばれることになる。

住民や観光客は警戒中。住民のカナ・マックさんは「下水道や排水について対処が必要だ。大雨のたびに、対処しなければ」と話す。

豪州からの観光客は「豪州での鉄砲水とはまったく違う。数時間のうちにこの有様だ。相当ひどい。次の便で帰国するかも」と述べた。

ミシシッピ川の堤防の一部が決壊する恐れがあるといい、一部では強制避難が指示された。住民は道路に近づかず、食料と水を備蓄するよう求められている。

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