米大統領、黒人下院委員長に対する発言「人種差別的でない」と反論

[ワシントン 28日 ロイター] – トランプ米大統領は28日、トランプ政権の移民政策に批判的なアフリカ系米国人のカミングス下院監視・政府改革委員長(民主党)に対する自身のコメントについて、人種差別的ではないと主張した。

トランプ氏は27日ツイッターで、カミングス氏の選挙区がある東部メリーランド州ボルティモアについて「ネズミがはびこる、吐き気がするような場所」とコメントし、メキシコとの国境沿いの米国境警備隊らを批判する暇があるならば自分の選挙区を何とかすべきだと投稿した。[nL4N24T02K]

この投稿に対して、民主党からは人種差別的だと批判が相次いだ。ペロシ下院議長(民主党)は、カミングス氏は公民権や経済的正義の熱心な推進者だとして、大統領のツイートに強く反発。「カミングス氏に対する人種差別的な攻撃は受け入れられない。われわれは皆、彼の確固たる指導力を支持している」とコメントした。

一方、トランプ氏は28日の投稿で「カミングス氏が選挙区やボルティモアのためにひどく粗末な仕事をしたということは大半の人々が既に知っていることで、単にそれを述べただけだ。何も人種差別的なことはない」と反論した。

カミングス氏のオフィスは、トランプ氏の最新の投稿に対してコメントに応じていない。トランプ氏の最初の投稿に対してカミングス氏は27日、「大統領、私は毎日我が家である選挙区に帰る。毎朝、地域のために奮闘すべく仕事に出かける。行政機関の監督は私の憲法上の義務だ。一方、選挙区の有権者のために戦うことは、私の道徳上の義務だ」と投稿した。

2010年の国勢調査によると、カミングス氏の選挙区は54.6%がアフリカ系米国人、所得中央値は5万1018ドルで、全国の中央値を上回っている。

 

7月28日、トランプ米大統領は、トランプ政権の移民政策に批判的なアフリカ系米国人のカミングス下院監視・政府改革委員長(民主党、写真)に対する自身のコメントについて、人種差別的ではないと主張した。ワシントンで6月撮影(2019年 ロイター/Yuri Gripas)

 

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