ホルムズ海峡を巡る駆け引き 各勢力が対峙 米軍は厳重警告

2026/03/13
更新: 2026/03/13

中東情勢は緊張が続いており、ホルムズ海峡の航行安全に注目が集まっている。11日、イラン近海で3隻の貨物船が攻撃を受けた一方、中国籍の商船は無事に海峡を通過した。

分析によると、現在の情勢下では各国の思惑が明確であり、アメリカは世界のエネルギー供給と海上輸送の安全を維持しつつ、イランに圧力をかけようとしている。イランは限られた手段で船舶航行を妨害し、交渉の材料を増やそうとしている。一方、中国はその間で戦略的・経済的利益を模索しているとみられる。

番組「馬克時空Mark space」と「時政春秋」の司会者マーク氏は次のように述べた。

「イランはすでに大きな打撃を受け、反撃する力はほとんど残っていない」

12日の朝、ドナルド・トランプ大統領は「攻撃できる目標はほぼ尽きている。攻撃可能なものはほとんど攻撃済みで、残っているのはわずかな目標だけだ。イランに残された能力と言えば、ホルムズ海峡で混乱を引き起こし、相手の航行を妨害することくらいだろう」と述べた。観測筋の中には、現在のイランは軍事的にほぼ対抗できない状態にあると指摘する声もある。

3隻の貨物船が攻撃を受けた同じ時刻、11日未明、中国籍のばら積み貨物船「潤晨2号」がペルシャ湾からホルムズ海峡を通過し、アラビア海へと進んだ。これは3月1日に海峡が封鎖されて以降、初めて通過に成功した中国籍船舶となった。

同日、中国籍以外のばら積み貨物船3隻も無事に海峡を通過した。これらの船舶は通過の際、攻撃を避けるため意図的に船舶信号を「中国資本所有」に切り替えていた。

こうした船舶は中国関連を装うことで比較的安全に通過できたものの、安全リスクが高まる中、多くの船舶が依然としてアメリカ海軍の護衛を求めているとされている。

一部の観測では、このような状況下で中国の立場は比較的中立的であり、戦略的・経済的利益の獲得を狙っていると指摘されている。

時事評論家で「軍事情報局」ブロガーの周子定氏は次のように述べた。

「もし護衛が実施されれば、理論上すべての民間船舶がアメリカの護衛を受けることになる。そうなれば中国の船舶も恩恵を受けることになる。中東情勢が緊張すればするほど、中国にはより多くの時間と機会が生まれる。同時に、イランへの影響力を利用して中東諸国との関係を強化することも可能になる」

分析によれば、地政学的観点から見ると現在の状況は微妙な均衡を保っている。アメリカとイランの双方は、できるだけ直接衝突を避けようとしており、その背景には世界のエネルギー市場の安定という重要な要因がある。

周氏は次のように述べている。

「アメリカにとっては、軍事的勝利だけでなく、ホルムズ海峡の航行を確保し、世界の原油価格と経済の安定を守ることも重要だからだ」

一方、アメリカ中央軍は水曜日、イランがホルムズ海峡を利用して国際海運を脅かしていると警告し、イランの民間人に対し同地域からの即時退避を呼びかけた。米軍が今後行動を取る可能性を示唆するものとみられる。

マーク氏は次のように指摘した。

「これは将来的に、米軍がイランの輸出関連施設に対して全面的な攻撃を行い、イランの経済収入源や経済の生命線を断つ可能性を示している。さらに、イランの船舶に対する攻撃が拡大する可能性もある」