トランプ氏、中国主席はオピオイド規制の約束果たしていないと批判

[ワシントン 1日 ロイター] – トランプ米大統領は1日、中国の習近平国家主席は米国に大量に流れる合成オピオイド「フェンタニル」を取り締まるとの約束を果たしていないと批判した。

トランプ氏はツイッターへの投稿で「私の友人である習主席はフェンタニルの米国向け販売を阻止すると述べたが、全くそうはなっておらず、多くの米国人がいまだに死んでいる」と述べた。米国では医療用麻薬オピオイドの乱用が社会問題になっている。

トランプ氏はその後、記者団に「フェンタニルが原因で何千人もの命が失われている」と強調した。

在米中国大使館はコメントの求めに応じていない。

フェンタニルはオピオイドの鎮痛薬で、効果はヘロインの50倍とされる。

習主席は昨年12月にアルゼンチンで開いた米中首脳会談で、フェンタニルを取り締まることに合意。

中国政府はその後、5月1日付で規制薬物を指定するリストに1400以上のフェンタニル類の物質を追加したと発表していた。これがフェンタニル類物質の違法な生産やネット販売の禁止につながると見られていた。フェンタニルは主に郵便で米国に送られている。

ホワイトハウスの国家薬物規制政策局は、大統領の発言を受けて、「中国によるフェンタニルの大規模な押収や規制執行は直接確認していない」と説明。

「あまりにも多くの米国人がいまなお、これらの極めて有害な薬物で死亡している。その大半は中国から来ている」と指摘し、中国に約束通り取り締まりを行うよう引き続き求める考えを示した。

関連記事
4月29日、最高裁は億万長者の起業家、イーロン・マスク氏の米証券取引委員会(SEC)との合意に対する異議申し立てを却下した。この合意は、法的監視機関がマスク氏のソーシャルメディアへの投稿を審査することを需めるものだ。
カナダの中国系教授が、中共が推進する先端技術と知的財産の窃取を目的とする「千人計画」に関わっており、これがカナダの国家安全にとって脅威になっている。
とんでもないおふざけと残酷なディストピアを力づくで押し付けようとする単一の方針が、これほど急速に地球全体を支配したことはない。2020年、コロナウイルスを封じ込めようとする無益な試みによって、これは起こった。
5月27日、世界保健機関(WHO)は年次世界保健総会(WHA)を開催する。アントニー・ブリンケン米国務長官は5月1日(水)、台湾にオブザーバーとして会議に参加するよう強く求めた。
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。