仏ロ首脳が民主化巡り舌戦、プーチン氏は「黄色いベスト」批判

[ブレガンソン城塞(フランス) 19日 ロイター] – フランスのマクロン大統領とロシアのプーチン大統領は19日、首脳会談に先立つ共同記者会見で、9月のモスクワ市議会選挙に野党候補が出馬するのを当局が禁止して大規模な抗議活動が毎週、1カ月以上続いていることを巡り、舌戦を繰り広げた。

口火を切ったのはマクロン氏で「われわれはこの夏、抗議や言論、意見表明、選挙出馬の自由が欧州諸国と同じようにロシアでも完全に尊重されるべきだと要求してきた」と語った。

一方、プーチン氏は当初この発言を無視したが、質疑の時間に入ると、事態は法令に沿って対処されていると主張するとともに「いわゆる黄色いベスト運動に関連した出来事をわれわれは全て承知している。われわれの計算では一連のイベントで11人が亡くなり、2500人が負傷した」と述べ、そうした展開は望まないと切り返した。

プーチン氏は「われわれはロシアの首都でそんな事件が起きてほしくないし、国内の政治状況が法の枠組みの下できちんと推移する態勢を確保するために、取り得るどんな手立ても取る」と強調した。

これに対してマクロン氏は、少なくとも黄色いベスト運動の参加者は選挙に出る権利を有している以上、フランスとロシアを同列に扱うのは間違いだと指摘。「運動参加者は欧州や各自治体の選挙に自由に立候補できる。彼らが選挙で制約なく意見を言えるのは素晴らしいことだと思う。なぜならそれは対立を和らげるからだ。われわれの国は、国民が表現の自由、抗議する自由、選挙に出る自由を持っている」と付け加えた。

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