アマゾン森林火災、ブラジル軍機が散水活動 国際的な批判受け

[ブラジリア/ポルトベリョ 25日 ロイター] – ブラジルのアマゾン地域の大規模な森林火災で、ブラジル軍の戦闘機がロンドニア州の上空から散水に着手した。森林火災にブラジル政府が何の対処もしていないとの批判が世論や世界の指導者たちから高まっていた。

ブラジル大統領府スポークスマンによると、ボルソナロ大統領はアマゾンの地元政府からの支援要請に応じ、軍に対し25日時点で計7州への消火任務を命令。国防省が24日夜公表したビデオ映像では、軍機が煙の雲を抜けながら森林に散水していた。

ブラジル国立宇宙研究所によると、ブラジルでは24日までに8万件近い森林火災が確認されており、少なくとも2013年以降で最多となっている。

ボルソナロ氏はツイッターに、イスラエルのネタニヤフ首相との電話会談の後、航空機1機を含む消火支援の申し出があり、受け入れたと投稿した。

ただ、ブラジル政府はロンドニア州以外の消火活動の詳細はまったく明らかにしていない。国防省は24日の会見で、4万4000人の部隊をアマゾン地域に派遣することができると表明したが、どれぐらいの人数がどこで何をするかについては明らかにしなかった。

アマゾンは世界最大の熱帯雨林で、大量の二酸化炭素を吸収するため地球温暖化阻止に重要と見なされている。地球の酸素の20%を作りだしてもいる。

森林火災の拡大に国際的な批判が高まっており、フランスで開かれている先進7カ国首脳会議(G7サミット)でも各国首脳から深刻な懸念の声が相次いだ。

ブラジルの研究者からは、アマゾンの熱帯雨林は生態系の20ー25%が破壊されると自己復元力を失うとの指摘が出ている。

 

8月25日、ブラジルのアマゾン地域の大規模な森林火災で、ブラジル軍の戦闘機がロンドニア州の上空から散水に着手した。写真は23日、マトグロッソ州で延焼する森林。提供写真(2019年 ロイター/Marizilda Cruppe/Amnesty International)

 

関連記事
4月29日、最高裁は億万長者の起業家、イーロン・マスク氏の米証券取引委員会(SEC)との合意に対する異議申し立てを却下した。この合意は、法的監視機関がマスク氏のソーシャルメディアへの投稿を審査することを需めるものだ。
カナダの中国系教授が、中共が推進する先端技術と知的財産の窃取を目的とする「千人計画」に関わっており、これがカナダの国家安全にとって脅威になっている。
とんでもないおふざけと残酷なディストピアを力づくで押し付けようとする単一の方針が、これほど急速に地球全体を支配したことはない。2020年、コロナウイルスを封じ込めようとする無益な試みによって、これは起こった。
5月27日、世界保健機関(WHO)は年次世界保健総会(WHA)を開催する。アントニー・ブリンケン米国務長官は5月1日(水)、台湾にオブザーバーとして会議に参加するよう強く求めた。
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。