トランスジェンダーのスポーツ選手は中国でも話題を呼んだ。写真はイメージ (Photo by GREG BAKER/AFP via Getty Images)

中国の陸上女子400Mリレーに「男性」出場? 選手の性別が話題

中国の陸上競技に出場した湖南省の2人の女子選手の「男性化」が注目を集めた。

7月11日、中国で行われた全国陸上競技選手権大会・女子400Mリレーの決勝で、湖南女子チームが3分35秒67で勝利し、2位のチームより3秒も速かった。

試合はテレビで生中継され、選手らがインタビューを受けた。湖南省女子陸上代表選手4人のうち2人、廖夢雪さんと童曾歡さんについて「骨格や足腰、話す声はまるで男性」との指摘が相次いだ。

2人は、中国ナショナルチームの4×400mリレーの主力選手でもあるという。2選手は今年5月11日、国際陸上競技連盟(IAAF)の世界リレー2019横浜大会にも出場。女子4×400mリレーの種目で、中国チームは3分31秒01と12位の結果で予選敗退となった。その後にインタビューに応じた廖選手の声が男性の声そのものだった。

2人の「男性化」について以前からも疑問視する声があった。中国陸上委員会が「検査の結果、2人は正真正銘の女性だ」とし、批判は2人に対する「侮辱だ」と一蹴した。しかし、男性的な外見から、疑問の声は後を絶たない。ホルモン剤の過剰投与との見方がある。

中国共産党機関紙の人民日報は27日、SNSを中心にこの話が話題になっていると報じた。「2選手は外見や声からとても女性とは言えないとネットユーザーが言っている。あなたはどう思いますか」とネットユーザーに向けて質問を投げかけた。「女性には見えない」「間違いなく男性だ」「私たちは男性だ、彼らは自分で言ったようなものだ」「これは混合リレーチームだ」などの書き込みが散見する。

 

 

長い間、中国のスポーツ選手はドーピング疑惑を掛けられている。「(男性ホルモンなど)摂取していないなんてありえない」「ドーピングチームだ」「ホルモン剤が効きすぎているのだろうか」などのコメントが中国SNSに多数上がっている。

1993年、シュトゥットガルト世界陸上競技選手権大会で、中国女子選手は1500、3000、1万メートルで優勝した。選手らが所属する「馬軍団」は組織ぐるみで長期にわたって、ドービングしていたとのちに選手らが暴露した。1994年11月に広島で開催されたアジア大会で、中国選手11人(うち7人が水泳選手)がドーピング検査で陽性と判断された。また、競泳男子1500メートル自由形で世界記録保持者の孫楊さんは2014年、ドーピング違反で3カ月の出場停止処分を科された。

関連記事
令和の現代に生きる「算盤の良さ」について、長年にわたり都内で珠算教室を運営し、とくに幼児から小学校低学年を対象として、ソロバンを基礎とする暗算を指導する菊地正芳氏は、大紀元の取材に対し、以下のように話してくれました
体内の毒素を発汗で排出するにはどのような方法があるのだろうか。ほとんどの運動やスポーツで汗をかくことができるが、運動が苦手な人はどうすればよいだろう
ヒトは体内にたまった老廃物や有毒物を発汗や排せつによって体外に排出する解毒機能を持っている。そのうち発汗は体内にたまった殺虫剤や重金属などの毒素を排出する上で、発汗は、排尿よりも効果的な機能だという
今から16年前、それは高校最後の年でしたが、私は自動車事故に遭いました。 私は、もちろん死にませんでしたが、自分の人生計画の全てを、本当に根本から立て直すことになりました。
2022年2月に開幕予定の北京冬季オリンピックに合わせて、多くの海外メディアが取材のために北京入りする。共産党政権は、海外メディアに党の視点を取り入れるよう強圧的に推し進めており、報道の自由を敢行しようとする外国人記者に対して、脅迫や嫌がらせをする動きがある。