日米安保、米側から改定の要求ない=安倍首相

[東京 11日 ロイター] – 安倍晋三首相は11日午後の衆院予算委員会で、日米安保は不公平とのトランプ米大統領の発言は脅しとは考えていないとの見解を示しつつ、「米国側から日米安保の改訂要求は来ていない」と発言した。前原誠司委員(立国社)への答弁。

前原委員は、トランプ大統領が6月の記者会見で、日米安保条約の片務性を指摘し不公平だと発言したことを取り上げた。安倍首相は、日米首脳会談での大統領の発言は公表できないとしつつ、「日米安保は、全体としては日米双方にバランスの取れたものと(トランプ大統領に)説明した」と答えた。

前原委員は、日米安保は不公平であるとのトランプ大統領の不満は、「対日交渉上の単なる脅し」なのかと指摘し首相の見解を求め、安倍首相は「大統領と同じ印象を持っている米国人は当然いるだろう」と述べた。

(竹本能文※)

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