インドネシア、737MAX運航再開は欧米など主要国の承認が前提

[ジャカルタ 13日 ロイター] – インドネシアは13日、墜落事故を起こし運航停止となっている米航空機大手ボーイング<BA.N>の「737MAX」の運航再開について、米国・欧州・ブラジル・カナダ・中国の当局による承認が前提となるとの見解を示した。

インドネシアの民間航空総局の幹部、Sokhib Al Rokhman氏はジャカルタで記者団に対し、「インドネシアは米連邦航空局(FAA)やその他主要国による承認を待っている」と述べた。

また「FAAが承認すれば、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国との協力も強化する」と語った。

737MAXは、インドネシアとエチオピアでの墜落事故で346人が死亡し、2019年3月以降、運航が停止されている。

ボーイングは2件の墜落事故の原因となった疑いが指摘されている失速防止システムのソフトウエアの修正を発表し、当局による認証を待っている。

米ボーイングは11日、米航空規制当局が今後数週間で737MAXの運航再開を承認すると見込んでいることを明らかにした。[nL4N27R3O5]

737MAXの運航再開時期に関するインドネシア当局の決定によって影響を受けるのは、同国のガルーダ・インドネシア航空<GIAA.JK>や格安航空会社(LCC)のライオン航空だけではない。

シンガポール航空<SIAL.SI>は、グループの地域航空会社シルクエアーが保有する737MAX6機について、飛行ルートの関係からインドネシアと中国による運航再開承認が必要となるかもしれないとの見解を示している。

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