訪日外国人、10月は5.5%減 減便や台風で韓国の減少幅さらに拡大

[東京 20日 ロイター] – 日本政府観光局が20日に発表した10月の訪日外国人客数は、前年同月比5.5%減の249万人だった。減少は2カ月ぶりで、2019年になってから2回目のマイナスだった。

韓国からの旅行者は前年比65.5%減の19万7300人で、9月からさらに減少幅が拡大した。東日本大震災後の2011年4月に記録した66.4%減以来の大幅な落ち込みとなった。日韓間の航空便の減少や台風による運休などが影響したという。

田端浩観光庁長官は会見で「日韓問題はいろいろあるが、人的交流は相互理解の基盤なので、しっかりとしたプロモーションをしていきたい」と述べ、訪日客回復に向け引き続き取り組む考えを示した。

一方、韓国以外からの訪日客数の推移はおおむね順調だと指摘。1━10月の累計では、訪日外国人客数全体では前年比3.1%増加した。

9月から開催されたラグビーワールドカップ2019日本大会の影響については、出場国からの訪日客数が9月と10月で29.4%増加するなど、大幅増につながったという。

田端長官は「国際交流が行われ、いい機会となった。特に、地方での長期滞在が促進されたことを喜ばしく思っている」と語った。

*内容を追加しました。

 

(宮崎亜巳 編集・グラフ作成:田中志保)

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